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コンコルドの次(2017年6月27日 藤田明希)

「コンコルド」という名前を聞いて、20歳より下の若者は超音速旅客機のことをすぐに思い出せないと思います。英仏が共同で開発したコンコルドは事故の影響もあり2003年に全機退役してもう15年が経とうとしています。一定以上の年代であればほとんどの方がご存知のこのコンコルドですが、実際に乗ったことがあるという方はかなり少数派だと思います。

コンコルドは超音速で飛行するという特性のために多くの技術的課題を犠牲にしています。例えば長い滑走路が必要とか燃費が悪い、そして何より「うるさい」。これらの事情から日本での定期運航の実績はなく、かなり限られた路線での運航にとどまったため、登場経験のある日本人は少ないのです。

とはいえ超音速旅客機そのものの研究は進んでいて特に「うるさい」問題を解決する研究が進められてきました。「飛ばす」研究はコンコルドの段階でほぼ完成していたのですが、「静かに」飛ばす研究は一般の人にとっては「静かに」進められてきました。

米国NASAの発表によると次世代の静かな超音速実証機(Low Boom Flight Demonstration experimental airplane)の基本設計が完了したとのことです。超音速機につきものの衝撃波による爆音を抑える技術に目途が立ったのでしょう。破壊的な衝撃波ではなく、軽い衝撃(soft thump)に抑えるという表現がなかなか面白いです。thumpというのはげんこつの衝撃ですから、全く衝撃がないわけでないが…というニュアンスが含まれていて正直なコメントだと思いました。

ニュース元 NASA
NASA Completes Milestone Toward Quieter Supersonic X-Plane
The Future of Supersonic Travel: From Sonic ‘Boom’ to Sonic ‘Thump'(動画)

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