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7月8日の誕生花、ハス(蓮、Lotus、学名:Nelumbo nucifera)

ハス(蓮、学名:Nelumbo nucifera)とは、インド原産で、ハス科ハス属の耐寒性落葉多年草の水生植物です。
英名ではロータス(Lotus)と呼ばれます。
世界の熱帯・温帯域の蓮田、泥沼、池、水田で栽培されます。日本では、万葉時代から栽培されています。

草丈は100~150cmです。
葉は緑色で光沢が無く、直径30~50cmの円形で全縁でありロータス効果(Lotus effect)と呼ばれる撥水性(水を弾く)があります。
夏に咲く花は、花径10~25cmで、花弁が16枚程あり、中央に花托が有り、花色はピンク、または白、稀に赤です。
花弁は開花後3~4日間咲きます。花托は発熱器官ともなっており、常時30度以上を保っていると言われます。

葉は漢方薬の「荷葉(かよう)」の原料となります。
ハスと同様、サトイモ (里芋、学名:Colocasia esculenta ‘Ishikawa-wase’)の葉にもロータス効果があます。万葉集には、たまたま(?)ハスとサトイモを詠った1首があります。→花日記をご参照ください。

ハスを国花とする国

ハスは死後の極楽浄土に咲く花とされ、仏教と深い縁があり、仏教の盛んなインドやベトナム、マカオで国花とされます。
ベトナムの場合は、珍しい赤い蓮を国花としています。

蓮と睡蓮の違い

ハス(蓮) スイレン
左:ハス(蓮)、 右:スイレン(睡蓮)

ハス(蓮)と、スイレン(睡蓮)は似ています。

両者の違いは、
・ハスはハス科で、睡蓮はスイレン科の植物です。
・花の咲き方は、ハスが水面から立ち上がって咲くのに対し、睡蓮は一部の熱帯性のものを除き、水面上で花を咲かせます。
・ハスには花中央に蜂巣状のカタク(果托、ハチスがありますが、睡蓮にカタクはありません。
・葉は、ハスで立ち上がるものがありますが、睡蓮は水面上に浮かびます。
・果実や根(地下茎)は、ハスが全草食べられるのに対し、睡蓮は食べられません。

スイレン科で、通常、食用とされているものは、ジュンサイ(蓴菜、学名:Brasenia schreberi)だけです。

根と種子は食料になる

辛子蓮根
辛子蓮根

塊根(地下茎)はレンコン(蓮根)と呼ばれ、色白で、重量は1Kg、食用となります。旬は11月〜翌年3月です。
レンコンは、熊本名物「カラシレンコン(辛子蓮根)」や、天婦羅、キンピラ、煮物にして食べます。
果実は「蓮の実」と呼ばれ外皮を剥くと薄黄色の生落花生に似た種子が採れます。
生食の場合はそのまま、乾燥品の場合は湯がいてから炊き込みご飯やお粥、スープに入れたり、甘く味付けてデザートにして食べます。

ハスの外敵

辛子蓮根
ラプラタリンゴガイ (RAPURATA-RINGOGAI、学名:Pomacea insularum)

紐舌目リンゴガイ科リンゴガイ属の大型の淡水巻貝「ラプラタリンゴガイ (RAPURATA-RINGOGAI、学名:Pomacea insularum)」は水田に住み、ハスなどの作物を食べて人間に被害を与えます。

ハスの花言葉

汚れた泥の中から美しい花を咲かせるので花言葉は「清らかな心」とされます。

オオガハスとは

オオガハス(大賀蓮)という2000年前の蓮がありますが、これは大賀一郎博士により1951年に千葉で実を発掘し開花させたものです。

名前に蓮と付く植物く

蓮という花名が付く花に、チユウキンレン(地湧金蓮、学名:Musella lasiocarpa)がありますが、バショウ科という別科の多年草です。

■関連ページ
ハス(蓮、学名:Nelumbo nucifera)
ベトナムの国花「赤いハス」
インドの国花「ハス」
特集 夜に咲く花
7月8日の誕生花、ハス(蓮、Lotus、学名:Nelumbo nucifera)かぎけん花図鑑 花日記2025年7月8日(火)
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