第二部四章:アントニオ・ガウディ「未完成の塔に宿る光」【アクア、偉人と出会う】23章


第二部四章:アントニオ・ガウディ「未完成の塔に宿る光」23章
🏗⛪アントニオ・ガウディ物語 by Aqua
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建設途中のサグラダ・ファミリアを舞台に、
アクアがアントニオ・ガウディさんと出会う場面。
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ぼくが落ちたのは、
乾いた石の香りが漂う、
まだ足場の残るサグラダ・ファミリアの内部だった。
天井は途中までしかなく、
空がぽっかりと開いていた。
そこから差し込む光が、
ぼくのしずくをきらりと照らした。
「……君は、どこから来たのかな?」
振り向くと、
長いコートに身を包んだ男性が、
図面を抱えたままぼくを見つめていた。
アントニオ・ガウディさんだった。
ぼくはぽちゃんと揺れて答えた。
「空から落ちてきたよ。
ここ、まだ途中なんだね。」
ガウディさんは微笑み、
未完成の塔を見上げた。
「途中だからこそ、美しいんだよ。
完成は神の領域だ。
人間は、その途中を積み重ねるだけでいい。」
その言葉は、
石の冷たさよりもずっと深く、
ぼくのしずくに染み込んだ。
彼はぼくを連れて、
細い螺旋階段を上っていった。
風が吹き抜けるたび、
ぼくはひやりと揺れた。
途中の渡り廊下に出たとき、
ぼくは思わず震えた。
手すりが低く、
下を見れば街が遠く霞んでいる。
「こ、ここ……高い……」
ガウディさんはぼくの震えに気づき、
そっと手すりに触れた。
「高さは、人に謙虚さを教える。
恐れは、命を感じている証だよ。」
その声は静かで、
風の音に溶けていった。
ぼくは勇気を出して、
もう一度下を見た。
怖さは消えなかったけれど、
その奥に、
どこか澄んだ光が見えた。
「ガウディさん、
あなたはどうしてこんなに高い塔を?」
彼は空を見上げた。
「祈りは、空へ向かうものだからね。
人の手で届かない高さに、
心だけは届くようにしたかった。」
その言葉に、
ぼくのしずくは静かに揺れた。
未完成の塔の影の中で、
ぼくは気づいた。
—未完成だからこそ、
人は前に進めるのだと。
ガウディさんは図面を胸に抱き、
ぼくに向かって小さく頷いた。
「君も、流れ続けなさい。
形を変えながら、
光を運ぶ存在として。」
ぼくはひときわ明るく光って、
風に乗ってふわりと跳ねた。
建設途中のサグラダ・ファミリアは、
未完成のまま、
誰よりも完成に近い光を放っていた。
そして、2026年6月10日サクラダファミリア教会は1882年に着工され、翌年からアントニ・ガウディが監督として加わり、彼の生涯をかけた一大イベントとなりました。 彼の没後100年に当たる、今年2026年6月10日に合わせて、最も注目されている高さ172.5mの「イエス・キリストの塔」が完成しました。 建設後、140年以上時間が経っているため、新しい部分を建設している最中から、同時並行で、初期に完成した地下聖堂では大規模な修復やメンテナンスが行われています。 まだこれからも、正面玄関の階段や装飾などの作業があるため、完成は2034?2035年頃になると予想されています。 |
アントニオ・ガウディ略歴 アントニオ・ガウディ(1852-1926)は、スぺインのバルセロナで活躍した建築家で、作風は幻想的で 1852年 6月25日 (0歳):スペイン カタルーニャ地方の小さな町レウス(Reus)で5人兄弟の末っ子として誕生 時代背景 時代背景:国王がバルセロナの全面改築を命じたことにより、 |