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米国のパリ協定脱退が世界の環境問題対策を損なわない6つの理由(2017年6月2日)

米国トランプ大統領による地球温暖化ガス排出に関する取り決めであるパリ協定離脱のニュースが話題になっています。それに関してNational Geographicsに興味深い記事が掲載されていましたので、取り上げます。

まず6つの理由は
・太陽光あるいは風力による発電が石炭による発電よりも経済的であること
・米国企業はパリ協定の趣旨に依然沿っていること
・州単位ではパリ協定の趣旨に依然沿っていること
・パリ協定が単なる環境保護原理主義者の戯言ではないこと
・この問題に関する鍵がワシントン(政治)からサクラメント(産業)に移っていること
・明るい世界像を提供していること
なのだそうです。

それぞれの理由はちょっと再生可能エネルギーの優位性を強調しすぎている気がしますし、記事の中のインドや中国における動向は事実を歪めているように見えます。インドで石炭による発電を0にすることを模索しているとありますが現状で多くの石炭火力発電所を建設中です。中国は多くの石炭関連施設を閉鎖しているとありますが、これは環境対策というよりも中小の粗悪な炭鉱を閉鎖して統合しているので発電所を減らしているわけではありません。

ということでこの記事ちょっと偏向しているかなと思ったのですが最後の主張は大いに首肯できるものでした。米国のパリ協定脱退は国際的な環境問題対策における外交的リーダーシップを中国に引き渡すものだとして、
If we walk away, we walk away from the system best designed for America. 」(脱退するとすれば、米国にとって最適に設計された枠組みから脱退するということだ。 筆者訳)
と締めくくっています。

こんな中、日本はつまらないスキャンダル?でワイワイやっていていいのか、本当に疑問です。

ニュース元 National Geographics
6 Reasons Why U.S. Paris Reversal Won't Derail Climate Progress
 

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